
写真撮影で「キムチ〜!」といい満面お笑みを浮かべる動画をみて、驚いた経験はありませんか?
実は私自身もキムチについて興味が尽きないものの、わざわざ調べることもありませんでした。
それでもドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』で、衝撃のセリフがありました。
「キムチの汁から飲む」というのです。
単なる辛い漬物ではなく、汁を飲む?
キムチの緊急調査です。
笑顔の合言葉から見えてくるキムチの身近さ

まずは、日常に溶け込んでいるキムチの存在感を調べてみました。
写真撮影の「キムチ〜!」に込められた理由
写真を撮るときに「はい、チーズ!」と言うように、
韓国では「キムチ〜!」と声をかけます。
実は気になって理由を調べてみたのですが、
「チ」の音を発するときに自然と口角が上がり、
最高の笑顔になれるからなのだそうです。
「ウイスキー」ですね。
単なる食べ物の名前というだけでなく、
日常の楽しさや笑顔の象徴として親しまれていることに、
最初からとても温かい気持ちになりました。
キムチは人々の暮らしの中で、
笑顔を作るコミュニケーションツールになっている。
地味ですが、ちょっと微笑ましい話をまずは発見です。
日常の喜怒哀楽に寄り添う身近な食文化の象徴
さらに調査を進めると、
キムチは食卓のおかずという枠を遥かに超えていることがわかってきました。
毎日の朝昼晩の食事には必ず添えられ、
家庭の喜怒哀楽に常に寄り添う存在だというのです。
単に美味しいだけでなく
嬉しいときも、
少し疲れたときも、
食卓にキムチがあることが当たり前の安心感を生んでいるのです。
生活の根底にしっかりと根を張っているからこそ、
人々にとってかけがえのない「心の拠り所」として愛され続けている。
そういえば、韓国ドラマの食卓のシーンでキムチがよく出てきます。
そして、世話好き=お節介なおばさんやおじさんも出てきます。
なんとなく、キムチの存在空間にそんなことが相応しく思えてきます。
辛さや臭みを乗り越えて日本で愛された歩み
日本でキムチがどのように親しまれるようになったのかも調べてみました。
昭和の終わり頃までは「朝鮮漬」と呼ばれ、
辛さやニンニクの匂いが強く、
一部の人が食べる珍味という扱いだったそうです。
そういえばにんにく嫌いの実父はキムチを嫌っていました。
あんなに美味しいのに「そんなもの食えるか」と、
昭和満載のリアクションだったことを思い出します。
それが1975年の「桃屋のキムチの素」のヒットや、
1980年代後半の激辛ブームをきっかけに一般へ広がりました。
90年代に入ると、サルサソースのかかったタコスを食べながら
テキーラやコロナビールを飲んだものです。
異次元の辛さ空間が日本に誕生したのです。
そして、2003年頃の韓流ブームを経て本格的な韓国キムチが流通し始めました。
2005年頃には輸入白菜の寄生虫騒動などで輸入量が大きく減った時期もありました。
そうした歴史を経て、
日本のハクサイを使ったマイルドでやや甘い「和風キムチ」が誕生し、
今では日本の食卓でも欠かせない大人気のおかずとなったのです。
そして、ぶり返すようなKpopブームからか
今、またキムチが脚光を浴びているのを感じます。
ことわざや格言から紐解く韓国の人間模様

言葉の中に生きる暮らしの知恵を調査してみました。
「キムチの汁を先に飲むな」に見る独自の知恵
韓国のことわざを調べていて、
特に面白かったのが「キムチの汁を先に飲むな」という表現です。
これは日本の「捕らぬ狸の皮算用」と同じ意味で使われます。
NetflixやU-NEXTなど日本の配信サイトでは、
「気が早すぎるよ」「まだ決まったわけじゃない」「先走りすぎ」などと字幕がつきます。
まだキムチ本体(餅やメイン料理)がもらえていないのに、
のどを潤すためのキムチの汁を先に飲んで期待するな、
という意味から生まれたそうです。
日常の何気ない感情や人間模様を、
身近なキムチの汁に例えて表現する感性がとてもユニークで、
文化の発露を感じずにはいられませんでした。
Kpopアイドルが照れることなく、オモニの味を自慢したり懐かしむのを何度となくみてきました。
親近感を持つのは、私だけでしょうか。
「味が良い家は万事うまくいく」が表す家庭の味
もう一つ印象的だった格言が、
「キムチの味が良い家は、万事がうまくいく」という言葉です。
キムチを仕込むには、
野菜の塩加減や薬味の調整、
温度管理など丁寧な手仕事が欠かせません。
キムチを美味しく作れる家庭は、
日々の暮らしや家族への配慮が行き届いているという証でもあったのでしょう。
親から子へと代々受け継がれる「おふくろの味」であり、
家庭の和や絆を象徴する大切な存在であることがよく分かります。
日本的には「衣食足って礼節を知る」とか「笑う門には福来る」とかでしょうか。
唐辛子のパワーと健康効果が生活を支える理由
キムチの味わいに欠かせないスパイスである唐辛子ですが、
その優れた栄養価や健康効果について改めて詳しく調べてみました。
唐辛子は中南米を原産地とし、
大航海時代を経て世界中に広がった歴史ある食材です。
日本で広く使われている「鷹の爪」をはじめ、
世界最高峰の辛さを誇る「ハバネロ」や柔らかな風味の「パプリカ」など、
世界中には多種多様な品種が存在しています。
唐辛子を特徴づける最大の成分が、
あの刺激的な辛味をもたらす「カプサイシン」です。
カプサイシンには交感神経を刺激して血行を促進し、
体の芯から温める働きがあります。
これにより、
つらい冷え性の改善や代謝の向上、
スムーズな発汗作用が期待できます。
さらに、
適度な刺激が胃腸の働きを活発にして消化液の分泌を促すため、
夏バテなどで食欲が低下しているときにも心強い味方となってくれます。
また、
唐辛子が優れているのは辛味成分だけではありません。
美肌作りや免疫力維持に欠かせない「ビタミンC」、
若返りのビタミンとも呼ばれ強い抗酸化作用を持つ「ビタミンE」、
そして体内で必要な分だけビタミンAに変換されて粘膜の健康を守る「β-カロテン」といった
豊富なビタミン類が凝縮されています。
唐辛子は単なる調味料ではなく、
美味しさと共に家族の健康を内側から力強く支えてくれる、
先人の知恵が詰まった素晴らしい食材なのだと改めて認識する音ができました。
日常の食事にも上手に取り入れ、健やかな日々を過ごしていきたいものです。
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季節を巡る「キムジャン」と熟成の知恵

家族や地域を結ぶ温かい伝統について解説します。
冬の訪れを告げる助け合いの伝統「キムジャン」
調査の中で特に感動したのが、
2013年12月にユネスコ無形文化遺産にも登録されている「キムジャン」という行事です。
本格的な冬が訪れる直前の初冬に、
一族や近所の人々が集まって1年分のキムチを一度に漬け込みます。
大変な作業をみんなで声を掛け合い、
手伝い合いながら進めていきます。
漬けたてのキムチとその場で茹でた豚肉を包んで食べ合い、
労い合う時間はまさにコミュニティの絆を深める大切なイベントです。
人と人との繋がりを温かく育む文化が、
ここには確かに生きています。
とはいえ、日本と同じで現代化が進んでいるようです。
そもそも現代の韓国では
食の多様化により、若者世代を中心にキムチの消費量自体が減少傾向にあるそうです。
なので「キムジャン」自体もプロセスが簡略化されたり、少量化したりと、
効率や利便性を重視する現代的なスタイルへと変化しています。
家庭でのキムジャンは減少傾向にありますが、
一方で地域のコミュニティイベントや福祉活動としての存在感は高まってい流そうです。
浅漬けから熟成キムチへ変わる味わいと活用
キムチの最大の魅力は、
時間の経過とともに表情を変えていく「発酵のドラマ」にあります。
漬けたての浅漬け(コッジョリ)は、
白菜そのものが持つ甘みとシャキシャキとした軽やかな食感が際立ち、
唐辛子やニンニクのフレッシュな辛さをダイレクトに楽しめます。
サラダ感覚でバクバクと食べられるのが、この時期ならでは。
日にちが経ち、
じっくりと乳酸発酵が進むにつれて、
角の取れたまろやかな酸味と深みのある濃厚な旨味がじわじわと生まれていきます。
こうして生まれた熟成キムチ(シンキムチ)は、
そのまま食べるのはもちろん、火を通すことでその真価を発揮します。
本場韓国では、
酸味が強くなったからといって捨てることは決してありません。
むしろ「熟成したからこそ美味しくなる料理」のために
大切に使われます。
加熱することで酸味が飛んで旨味が凝縮するチゲ(鍋)をはじめ、
ごま油で香ばしく炒める豚キムチやキムチチャーハン、
旨味がぎゅっと詰まった餃子の具など、
熟成キムチは最高の天然調味料へと姿を変えるのです。
発酵による味の変化を余すことなく料理に生かし、
最後のひとくちまで美味しく味わい尽くす生活の知恵は見事です。
現代の暮らしで楽しむキムチと新しい味覚の発見
本場の韓国キムチと、
日本の食卓でおなじみの和風キムチ。
この2つには「乳酸発酵させているかどうか」という
大きな違いがあります。
一般的な和風キムチは浅漬けに近い製法で作られ、
調味料で味わいを整えているため酸味が控えめで、
万人に親しみやすいスッキリとした味が特徴です。
一方、本場のキムチは
アミのエビやイワシの塩辛などを加え、
じっくり時間をかけて乳酸発酵させます。
この発酵プロセスによって、
濃厚な魚介の旨味と特有の爽やかな酸味が生まれ、
奥行きのある味わいが形成されます。
日本では、
キムチに酸味が出ると
「傷んでしまった」と勘違いして捨ててしまう
ケースが少なくありません。
しかし、
実はその酸味こそが
乳酸菌が元気に生きて発酵が進んだ、
本物のおいしさの証拠なのです。
そのまま食べるだけでなく、
酸味が強くなったキムチは加熱することでカドが取れ、
マイルドで深いコクへと変化します。
豚キムチ炒めやキムチ鍋、
チヂミなどに活用すれば、
炒めた油や出汁と混ざり合い、
料理全体のうまみを劇的に引き上げてくれます。
こうした作られ方の違いや発酵文化の背景を知るだけで、
普段なにげなく買っていたキムチが
より愛おしく感じられませんか?
発酵の進み具合による味の変化を楽しんだり、
料理に合わせて種類を選んだりと、
食卓での楽しみ方は無限に広がります。
発酵という自然の恵みがもたらす深い世界に触れ、
毎日の食事に新しいワクワクと美味しさを取り入れてください。
👉 【日中雑記】キムチパウダー「ファーチェ 元祖粉末キムチの素」の体験記事
まとめ
・写真の掛け声やことわざに登場するほど、キムチは人々の生活や心に深く根付いている。
・助合いの「キムジャン」や唐辛子のカプサイシン・ビタミン効果など、健康と絆を支える知恵が詰まっている。
・日本の浅漬け風と本場の乳酸発酵の違いを知り、熟成による味の変化を楽しむことで毎日がより豊かになる。
